ワーク・ライフ・バランス(Worklife balance)とは、「仕事と生活の調和」と訳され、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを指す。
仕事・労働は、賃金を得るための生活の糧であり、個々の暮らしを支える重要なものである。また、そこにやりがいや生きがいを見出し、充実した生活を送るための糧でもある。しかし近年は仕事のために他の私生活の多くを犠牲にしてしまう仕事中毒(ワーカホリック)状態となり、うつ病に代表される精神疾患を患ったり、過労死や自殺、家庭崩壊などの悲劇を生む事例が後を絶たなくなった。
このような悲劇の急増は、国民(労働者)にとって日々の私生活や将来への大いなる不安を抱かせることになり、返って社会の活力を低下させてしまうことになる。さらには多忙で安定した生活ができないことにより出生率低下・少子化に繋がり、人口を減らす原因となってしまう。
こうしたことから、仕事と生活のアンバランスが原因で引き起こされる多くの悲劇を抑えようと、「仕事と生活の調和」、ワーク・ライフ・バランスが叫ばれるようになった。
日本では少子化対策・男女共同参画の文脈で語られることが多いが、出生率向上・男女均等政策のみならず、労働時間政策、非正規労働者政策など働き方の全般的な改革に関わる。
2007年(平成19年)末、政府、地方公共団体、経済界、労働界の合意により、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」が策定され、現在、官民を挙げて様々な取組が進められている。
政府は、ワーク・ライフ・バランス推進のため、国民運動「カエル!ジャパン キャンペーン」を開始した。
家事・ライフ・バランスとは、「家事と自分時間の調和」を意味する言葉。家事を効率化したり、家族からのサポートを得たりすることで、主婦が家事をしっかりこなしつつ、自分のために費やせる時間も持ち、毎日をいきいき暮らすことを目指す。
「ワーク・ライフ・バランス」の重要性が認識されるようになり、就業している人の「仕事」と「生活」の調和について考える習慣は浸透してきた。この考え方では家事が「ライフ」に位置づけられる。
しかし、専業主婦にとって家事は「ワーク」である。また、有職主婦における「ライフ」の時間の多くが、実際には家事に費やされている場合もある。このような経緯から「家事をおろそかにしたくないが、自分の時間も充実させたい」という目標を示したのが「家事・ライフ・バランス」である。